いよいよ本日DCIから2/1以降の禁止、制限カードの発表がありました。
http://mtg-jp.com/publicity/004206/
レガシー民の自分からすれば、禁止カードが増えなかった事に安堵すべきか、はたまた隠遁のドルイドが解禁されなかった事を嘆き悲しむべきか(おぃw)で悩む所でありますが、現環境のバランス(そこそこ多様性に富んでて悪くない環境だと感じています)が乱れることなく新エキスパンションの発売を迎えられることは楽しみではあります。
そんな中、今回の改訂で最も影響を受けた環境は言わまでもなくモダンです。
モダン
《血編み髪のエルフ》 禁止
《煮えたぎる歌》 禁止
血編み髪のエルフはジャンドにおける代表的なアドバンテージ源かつ強さの所以とも言えるカードであり、今回の禁止改訂が現在のジャンド一強環境にに一石を投じるのは間違い無いと思います。(それでも依然としてジャンドパーツのカードパワーは高く、環境に一定数存在し続けるものと思いますが…)
その一方で、今回のもう一枚の禁止カードである煮えたぎる歌の禁止はモダン環境の安定化の解決策として適切なものなのでしょうか?
結論から言うと、自分の見解はNOです。
なぜか?それはURストームというデッキにおける煮えたぎる歌というのは限りなく重要なカードではあるものの、URストームの3Tキルにおける必須パーツでは無いからです。
DCIの公式見解の中では、煮えたぎる歌の禁止理由について、URストームがジャンドに次ぐ使用率であることに加えて、「DCIのもう一つの重要な目標は、第3ターン(やそれ以前)に安定して勝てるようなデッキが存在しないようにすること」と言及しています。
実際にURストームを回してみると分かる事ですが、URストームの2T、3Tキルを安定化させている必須カードは主に2つのカードであり、それはブリンの電術師と魔力変です。
ゴブリンの電術師はURストームにおける必須パーツであり、最も危険なカードです。電術師が場に存在することにより、発熱の儀式と捨て身の儀式は暗黒の儀式となり、炎の中の過去は(フラッシュバック付の)ヨーグモスの意志となります。
また、もう一つのキーカードである魔力変は、土地をあまり並べないURストームにおいて電術師のプレイ(具体的に言うと青マナ源の確保)に大きく寄与するカードであるだけでなく、電術師との組み合わせにより危険度が増加し、わずか1マナで好きな色マナ2つと追加のドローをもたらします。
URストームは(別のプランは一応存在するものの)最低限のマナ加速、ドロー操作から電術師を展開し、(マナ加速の効率化を行った上で)マナ加速を連打する事でマナを増やし、この大量マナを紅蓮術師の昇天、炎の中の過去、世紀の実験といったカードによってカードアドバンテージへと変換し、ストームを稼いでいくことが2T、3Tキルを目指す上での基本動作であり、煮えたぎる歌といった素で重いマナ加速は電術師を展開した後でこそ強いものの、コンボの始動に用いるカードではありません。(むしろコンボ始動に重要なのは捨て身の儀式、発熱の儀式、魔力変の3種類)
従い、公式で記載されているような3T煮えたぎる歌からのパターンは、URストームからすればはっきり言って「弱い」アクションに分類されます。
デッキの多様性を重んじるDCIがURストームという選択肢を残すために「敢えて」上記3種の危険性を認識した上で禁止を避けたと言うのであれば、特に言う事は無いのですが、URストームにおける弱い事例をあげて、大々的に煮えたぎる歌の禁止理由としていることを見ると、DCIがURストームの危険性を十分認識していない状態で禁止の裁定を下しているのではないかと危惧しています。
長くなりましたが、結論として煮えたぎる歌の禁止はURストームの安定性を幾ばくか低下させることは間違い無いものの、モダン環境における2、3Tキルを駆逐するには至らないないものと思われます。
URストーム好きとしてURストームが選択肢として残されている事は大いに喜ばしい事なのですが、2T、3Tキルの可能性を依然として残してしまった事、そして一番の対抗馬となりうるジャンドのパワーダウンを図った事がかえってURストームの隆盛を促し、今以上にデッキの多様性を損なう結果にならないか若干心配しています。
http://mtg-jp.com/publicity/004206/
レガシー民の自分からすれば、禁止カードが増えなかった事に安堵すべきか、はたまた隠遁のドルイドが解禁されなかった事を嘆き悲しむべきか(おぃw)で悩む所でありますが、現環境のバランス(そこそこ多様性に富んでて悪くない環境だと感じています)が乱れることなく新エキスパンションの発売を迎えられることは楽しみではあります。
そんな中、今回の改訂で最も影響を受けた環境は言わまでもなくモダンです。
モダン
《血編み髪のエルフ》 禁止
《煮えたぎる歌》 禁止
血編み髪のエルフはジャンドにおける代表的なアドバンテージ源かつ強さの所以とも言えるカードであり、今回の禁止改訂が現在のジャンド一強環境にに一石を投じるのは間違い無いと思います。(それでも依然としてジャンドパーツのカードパワーは高く、環境に一定数存在し続けるものと思いますが…)
その一方で、今回のもう一枚の禁止カードである煮えたぎる歌の禁止はモダン環境の安定化の解決策として適切なものなのでしょうか?
結論から言うと、自分の見解はNOです。
なぜか?それはURストームというデッキにおける煮えたぎる歌というのは限りなく重要なカードではあるものの、URストームの3Tキルにおける必須パーツでは無いからです。
DCIの公式見解の中では、煮えたぎる歌の禁止理由について、URストームがジャンドに次ぐ使用率であることに加えて、「DCIのもう一つの重要な目標は、第3ターン(やそれ以前)に安定して勝てるようなデッキが存在しないようにすること」と言及しています。
実際にURストームを回してみると分かる事ですが、URストームの2T、3Tキルを安定化させている必須カードは主に2つのカードであり、それはブリンの電術師と魔力変です。
ゴブリンの電術師はURストームにおける必須パーツであり、最も危険なカードです。電術師が場に存在することにより、発熱の儀式と捨て身の儀式は暗黒の儀式となり、炎の中の過去は(フラッシュバック付の)ヨーグモスの意志となります。
また、もう一つのキーカードである魔力変は、土地をあまり並べないURストームにおいて電術師のプレイ(具体的に言うと青マナ源の確保)に大きく寄与するカードであるだけでなく、電術師との組み合わせにより危険度が増加し、わずか1マナで好きな色マナ2つと追加のドローをもたらします。
URストームは(別のプランは一応存在するものの)最低限のマナ加速、ドロー操作から電術師を展開し、(マナ加速の効率化を行った上で)マナ加速を連打する事でマナを増やし、この大量マナを紅蓮術師の昇天、炎の中の過去、世紀の実験といったカードによってカードアドバンテージへと変換し、ストームを稼いでいくことが2T、3Tキルを目指す上での基本動作であり、煮えたぎる歌といった素で重いマナ加速は電術師を展開した後でこそ強いものの、コンボの始動に用いるカードではありません。(むしろコンボ始動に重要なのは捨て身の儀式、発熱の儀式、魔力変の3種類)
従い、公式で記載されているような3T煮えたぎる歌からのパターンは、URストームからすればはっきり言って「弱い」アクションに分類されます。
デッキの多様性を重んじるDCIがURストームという選択肢を残すために「敢えて」上記3種の危険性を認識した上で禁止を避けたと言うのであれば、特に言う事は無いのですが、URストームにおける弱い事例をあげて、大々的に煮えたぎる歌の禁止理由としていることを見ると、DCIがURストームの危険性を十分認識していない状態で禁止の裁定を下しているのではないかと危惧しています。
長くなりましたが、結論として煮えたぎる歌の禁止はURストームの安定性を幾ばくか低下させることは間違い無いものの、モダン環境における2、3Tキルを駆逐するには至らないないものと思われます。
URストーム好きとしてURストームが選択肢として残されている事は大いに喜ばしい事なのですが、2T、3Tキルの可能性を依然として残してしまった事、そして一番の対抗馬となりうるジャンドのパワーダウンを図った事がかえってURストームの隆盛を促し、今以上にデッキの多様性を損なう結果にならないか若干心配しています。
コメント
加えて、いくらキーカードとは言え、所詮はクリーチャーであり、最低限の生物対策で処理できるので、流石に自分も電術師の禁止には余程のことがない限りは至らないと思います。
DCIが公式で言及している「DCIはこの第3ターンで勝利を得るために非常に重要で、そしてこのデッキの特徴ではないカードを探しました。」という言及にも矛盾すると思いますし。
むしろ問題はその取り巻きのマナ加速達ですね。正直、2マナ加速のどれかが禁止されていれば、自分もDCIが本気でURストームを駆逐しに来たと感じました。
ただ、やりようはあるのではないかと考えています。まだ構想段階でしか無いので、試した上でないと結論は出せないですが、今の所スロットを埋める候補を2酒類考えています。